都市部ほど雪が積もり、農村部ほど積もらない千葉県
千葉県にはおもしろい現象があって、都市部ほど雪が積もり、農村部ほど雪が積もりません。積雪のある時に電車を乗ればわかりますが、東京から下って行って、雪景色が広がりますが、ある場所を過ぎると、車窓が雪景色から普通の景色に一変してしまいます。そこを雨雪境界と呼びます。
総武本線で言うと、ちょうど佐倉-南酒々井間や八街-日向間、外房線で言えば土気-大網間が、雨雪境界になる事が多いです。なぜこのような現象が起こるのでしょうか。
地球の自転がこの現象に寄与していた??
普通、風は気圧が高いところから低いところ流れます。直感的にわかることです。しかし現実には地球は自転しており、コリオリの力というものが作用します。また風にも摩擦抵抗があり、それらが合わさって、低気圧に吹き付ける風というのは、図のように反時計回りに捻じ曲げられてしまいます。
捻じ曲げられた風は、千葉県北東部付近では海からの風となって吹き付けます。海風は暖かいので、なかなか気温が下がりません。なので雪が積もらないのです。
逆に千葉県北西部(都市部)には、内陸からの冷えた風が吹き付け、気温が十分に下がります。なので雪が積もるのです。
図に表すと、こんな感じです。